「見て守る」と言うこと
はじめまして、ぽに子です。
高卒で介護という世界に飛び込んで早3年。グループホームで働いている21歳です(OvO)
この業界、ある程度働いていると、すぐに新人さんが入ってきます。
自分もドンドン教える立場になっていくのですが、私が新人さんに教えるとき最初に必ずある質問をします
それは私の尊敬してやまない管理者さんに言われた第一声。
「『見守り』ってどういうことかわかる?」
介護の世界、割と序盤に教えられるであろう見守り。
大抵の人はこう答えます。
そして私も。
「見て、守ることですか」
そうです。まぁ、当たってますね。
ではなぜ、こんな質問をしたか?というお話。
みなさん、こんな経験はないでしょうか
兄弟、もしくは友達との会話で、「ちょっとトイレ行ってくるから、ヤカンの火見てて」とお願いして帰ってきたら、ヤカンがピューピュー音を立てて沸いていた。(これは極端ですが)
「ちょっと、ヤカン見ててって言ったじゃん」と言ったら「見てたじゃん」と返事をする相手。
いやいや、見ててとは言ったけどさ……
という感じの経験、皆さん1度はあると思います。
では、このヤカンの例を介護で当てはめてみましょう
介護士AさんがBさんに「ちょっと○○さんのトイレ誘導行ってくるので、フロア見ててね」とお願いしてフロアを離れた。
Bさん、確かにフロアを見ていました。
徘徊してる方、床にご飯をこぼした方、トイレに行きたくてソワソワしてる方……
Aさんがトイレ誘導から戻ってきて、Bさんに言います。
「フロア見ててって言ったよね?」
Bさんは確かに、フロアを見ていました。
ですが、徘徊してた方は躓いて転倒、床にご飯をこぼした方は自ら拾おうとし前のめりになりすぎて机に頭をぶつけ、トイレに行きたくてソワソワしてた方は間に合わず失禁………
見守りとは、見て守ると言うことなのです。
要は、危険予測ですね。
あ、あの人徘徊してる〜
あの人ご飯こぼしたな〜
それは「見てるだけ」。
あの人徘徊してるけど、足取りはしっかりしてるだろうか?近くに障害物や段差は?
あの人は床にご飯をこぼしてるな。
自分で拾うのは大変だし、もし頭をぶつけたりしたら…
見るのは簡単、初日の新人さんでも出来ます。
ですが、見守りはその人の特徴や性格を把握した上で「見て守る」と言うことなのです。